伊藤惇夫
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伊藤惇夫政治アナリスト

1948年、神奈川県生まれ。学習院大学卒業後、自民党本部事務局に勤務後、新進党、太陽党、民政党、民主党の事務局長などを歴任。「新党請負人」と呼ばれる。執筆、テレビ・コメンテーターなど幅広い分野で活躍中。

小選挙区制が多彩な奇人変人を葬り去ってしまった

公開日: 更新日:

 小選挙区制になって政治家が「小粒」になったことは誰もが感じている。そして、それは間違いなく事実だ。今の永田町(自民党)には、迫力、凄みを感じる政治家もいなければ、本物の“サムライ”もいない。上の顔色をうかがうか、虎の威を借りることしかできない政治家ばかりが目につく。おかげで「安倍1強」は安泰だ。

 なぜ、政治家の粒が小さくなり、質的に見てもここまで劣化してしまったのか。答えは小選挙区制の導入にある。中選挙区制の時代、自民党は総選挙になると常に定数の半数以上の候補者を立て、当選させてきた。例えば5人区だと3人。で、この3人の内訳を見ると、1人は世襲で、もう1人は地方議員上がりか官僚出身の落下傘。そしてもう1人、「奇人、変人」が当選できた。なぜなら、仮にその選挙区の有権者を50万人、投票率を60%とすると、当選ラインは6万票だが、恐らく立候補者は定数以上だから、4万~5万票で当選できる。つまり有権者の1割以下の支持でも当選できる計算になる。

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