小林節
著者のコラム一覧
小林節慶応大名誉教授

1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院のロ客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著)

憲法が要求している障害2議員の公費支援

公開日: 更新日:

 憲法は、13条で「すべて国民は個人として尊重される」と規定し、14条で「すべて国民は、法の下に平等で、差別されない」と規定し、さらに25条で「国は、すべての生活部面について、社会福祉の向上に努めなければならない」と規定している。

 だから、何らかの不運で障害を負ってしまった者も、この国では健常者と同様に自己実現しながら幸福を追求できるように、本人の足りない部分を国が支援し補ってくれることを要求する「権利」(つまり法的な力)を有している。

 今回、重度の障害を負った者2人が参議院議員に当選した。

 上述の憲法の規定に照らして、この2人については、他の健常者の議員たちと同等に議員活動ができるよう、それぞれの不幸にして足りない部分を国が補うことは、国としての義務であろう。

 だから、議員としての活動の際に、①車椅子のまま乗降できる「福祉車両」を公用車として提供し、②重度訪問介護サービスを公費で提供し、③筋萎縮性側索硬化症のため声を発することができない人の場合には、視線で選んだ文字を介護者が読み取る方法で、当然に時間のかかる質疑方法を保障する……ことは、憲法上の国に対する当然の要請である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    浜崎あゆみと交際7年 なぜ「M」にTOKIO長瀬智也は登場せず

  2. 2

    れいわ山本太郎代表に飛び交う「10.27参院補選」出馬説

  3. 3

    渋野日向子フィーバーが覆い隠す女子プロ協会のゴタゴタ

  4. 4

    吉本批判でも24時間ランナー 近藤春菜にあがる“怨嗟の声”

  5. 5

    相場低迷でウマ味 三菱UFJの配当金は普通預金利息の5000倍

  6. 6

    細野豪志に5000万円貸し付け「JCサービス」を特捜部が捜査

  7. 7

    新契約と副収入で稼ぎ破格 渋野日向子メジャー制覇の値段

  8. 8

    ロンブー淳が明かす「山本太郎に口説かれたこともある」

  9. 9

    マツコvsN国立花 脅迫か?ストーカーか?論争か?の先に

  10. 10

    滝クリに“日本のヒラリー”の異名 急浮上する政界進出説

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る