「木漏れ陽」沖田臥竜著

公開日: 更新日:

「木漏れ陽」沖田臥竜著

 暴力団に籍を置く気の荒いヤクザ、小泉拓朗は妻の雪乃と別れたが、ときどき娘と息子が泊まりに来る。雪乃が厳しくしつけているのに、拓朗の家に泊まるたびにそれが崩れてしまうので、雪乃は機嫌が悪い。

 ある日、親分が襲撃されて死亡したので、それをきっかけにヤクザをやめ、マンガ家になることにした。ところが子どもがお父さんがマンガ家だと教師に言ってしまったので、グーグルで検索でもされたら、ヤクザの経歴がバレてしまうと怯えている。

 そんな中、拓朗は電話で編集者とケンカをした後、胸に激痛を感じてうずくまった……。

 がんで余命宣告をされた男が何を残そうとしたかを描く。

(角川春樹事務所 1760円)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝