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黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

今や知的パワーも劣化…これが貧乏になった「ニッポン」の現実だ

公開日: 更新日:

 日本人はいつから貧乏になったのか。海外旅行に行けない。ブランド品が買えない。回転ずしはいつからこんな値段になったのか? 100円ショップじゃなくて、これじゃ300円ショップだ!

 かつての経済大国・日本は、かなりの勢いで凋落している。世界2位だったGDPは、いまでは4位。足元では5位のインドにも抜かれようとしている。1人当たりGDPにいたっては38位だ。これが国際的に見た日本の本当の実力。われわれはドンドン貧乏になっている。シニアの人たちは、ことさら実感していることだろう。

 その原因と考えられるのが、政府支出の抑制的な動きだ。GDP成長率は3つの要因に分解できる。技術革新・労働・資本である。これまでは政府による資本投下が少なく、成長できないでいた。“財政規律”を理由に公共投資などが抑えられた上に、デフレ経済が続いたのが大きい。

「だったら技術革新すればいいじゃないか!」

 そう思うかもしれない。でも、その大本となる人間の知的パワーが劣化している。学芸会ではなぜ全員が桃太郎なのか。徒競走では順番をつけない。円周率はメンドクセー「3」でいいや????

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