今や知的パワーも劣化…これが貧乏になった「ニッポン」の現実だ
日本人はいつから貧乏になったのか。海外旅行に行けない。ブランド品が買えない。回転ずしはいつからこんな値段になったのか? 100円ショップじゃなくて、これじゃ300円ショップだ!
かつての経済大国・日本は、かなりの勢いで凋落している。世界2位だったGDPは、いまでは4位。足元では5位のインドにも抜かれようとしている。1人当たりGDPにいたっては38位だ。これが国際的に見た日本の本当の実力。われわれはドンドン貧乏になっている。シニアの人たちは、ことさら実感していることだろう。
その原因と考えられるのが、政府支出の抑制的な動きだ。GDP成長率は3つの要因に分解できる。技術革新・労働・資本である。これまでは政府による資本投下が少なく、成長できないでいた。“財政規律”を理由に公共投資などが抑えられた上に、デフレ経済が続いたのが大きい。
「だったら技術革新すればいいじゃないか!」
そう思うかもしれない。でも、その大本となる人間の知的パワーが劣化している。学芸会ではなぜ全員が桃太郎なのか。徒競走では順番をつけない。円周率はメンドクセー「3」でいいや????