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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

MISIA、森高千里、松平健…歌手の世界に存在する“変わらない”という素晴らしさ

公開日: 更新日:

 大谷翔平選手の出現は現役のプロ野球選手にも大きな刺激を与えた。

「同じプロなのにレベルが違い過ぎて、自信をなくした」と落胆する選手もいたほどだった。

 歌の世界でも大谷級とはいかないまでも近年、歌謡界に刺激を与えているのがMISIAだろう。

 R&B歌手を志し自らレコード会社に書類を送るなど苦労した。ドラマ「やまとなでしこ」の主題歌に抜擢され「圧巻の歌唱力」で注目された。当時はテレビ出演よりもライブを中心に活動。デビュー6年で女性ソロアーティスト初の5大ドームツアーを制覇。4年前の東京五輪開会式で「君が代」を独唱。「紅白」も9回出場。うち6回トリを務めるなど、今や国民的なアーティストにまでなった。

 ほぼ同じころにデビューした倖田來未は昨年12月、デビュー25周年を迎えスポーツ紙のインタビューで「マイク1本で勝負できるアーティストになりたい」と抱負を語っていた。唐突とも思える発言だが、「心を揺さぶるボーカリスト」を目指していた倖田が初心に戻ったのも、MISIAの活躍が少なからず刺激になったと思う。倖田も3年近い下積みを経てブレークしたのは肌を露出した衣装とセクシーダンスを取り入れたパフォーマンス効果の方が大きかった。

「エロかっこいい」が代名詞になった倖田もすでに42歳、1児のママ。エロからの卒業を考え迎えた25年、エロは控えるどころか進化。インスタでも話題になるのはセクシーな衣装の話。求められるのは「マイク1本──」ではなくエロかっこよく歌う姿。

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