トランプ大統領のウクライナ疑惑 6つの罪に問われる可能性
ドナルド・トランプ大統領(以下トランプ)を辞めさせるための弾劾調査が進行している。なぜトランプは弾劾されようとしているのか――。
主要メディアは端的に報じないが、トランプが罪を犯したかどうかが焦点である。有罪が確定すればもちろん罷免である。現職中の米大統領は裁判所で刑事訴追できないため、連邦議会が裁判所に代わってトランプを裁くということである。そのプロセスがいまスタートしたのだ。
罪とはいったい何か。今年7月25日、トランプはウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談を行った。ここで交わされた会話が罪に問われている。米国がウクライナに軍事支援をする代わりに民主党のバイデン前副大統領の息子ハンター・バイデン氏の同国での汚職疑惑を調査しろという内容だった。大統領選でのライバルであるバイデン氏を叩くことが目的だ。