殺し合いで圧倒した側の論理が筋になるのがヤクザの喧嘩
利益をめぐって抗争に発展したのであれば、いくら山口組が突出した規模の巨大暴力団だったとしても仲裁者が現れる。しかし、山口組の分裂抗争は同門同士の覇権争いで、お家騒動である。外部が口を出せば内政干渉となるし、金銭的解決も望めない。同門同士が徹底的に殺し合うか? それとも和解するか? になるが、原則、行くところまで行くしかない。
事実、6代目山口組は高山若頭の社会復帰を契機に、行動によって徹底抗戦を宣言した。
6代目山口組は神戸山口組を処分者、謀反人と呼び、「ヤクザと認めない」と公言している。和解に応じれば、憎き裏切り者の存在を認めることになり、事実上、神戸山口組が得をする。
6代目山口組にとっての落としどころは神戸山口組の解散のみである。もし、神戸山口組のトップをはじめ、主立った幹部が引退し、山口組に組員を帰せば、山口組は即座に全面的に停戦し、引退した親分たちの命の保証をするかもしれない。