伊藤博敏
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伊藤博敏ジャーナリスト

1955年福岡県生まれ。東洋大学文学部哲学科卒業。編集プロダクション勤務を経て、1984年よりフリーに。経済事件などの圧倒的な取材力では定評がある。数多くの週刊誌、月刊誌のほか、現代ビジネスなどウェブニュースサイトにも寄稿。主な著書に「許永中『追跡15年』全データ」(小学館文庫)、「『カネ儲け』至上主義が陥った『罠』」(講談社+α文庫)、「金融偽装─米国発金融テクニックの崩壊」(講談社)、「黒幕」(小学館)などがある。

イージス・アショア計画中断 肝心のレーダーにも問題あり

公開日: 更新日:

「閣議決定された事業を中断するのは、非常に勇気の要ること。それをやった河野太郎防衛相の英断を評価したい」

 ミサイル防衛に携わっている防衛商社幹部が、率直にこう漏らす。

 先週、河野防衛相が陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」に関し、「配備計画を停止する」と発表。自民党国防族、防衛省幹部、防衛産業関係者に衝撃を与えた。防衛省が、秋田県秋田市と山口県萩市に配備を計画。2019年4月、1399億円で2基分の本体購入費の一部を米国と契約するなど、着々と準備を進めていた。

 見直しの最大の理由は本体の不具合。ミサイル発射後に切り離されるブースターを、住宅地ではなく基地内や海上に落下させるためには、改修のため、約12年の時間と2000億円以上の経費が必要となった。河野防衛相は「間違っているものは、やめなければならない」と、言い切った。

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