辺野古“反対派”過半数も安倍自民「工事再開」のエゲツなさ
また、民意を無視するのか――。7日実施された沖縄の県議選は、玉城デニー知事を支える県政与党が「25議席」を確保。自民、公明などの県政野党は「23議席」にとどまり、県政与党が過半数を維持した。
沖縄県民は「辺野古基地新設ノー」の意思表示をした形だ。
さすがに、公明党の佐藤茂樹選対委員長は「自民、公明勢力は過半数の議席を得られなかった。結果を真摯に受け止め要因を分析する」とコメントしている。
ところが菅義偉官房長官は、8日の記者会見で「(辺野古新設について)理解が進んでいるのではないか」と発言。安倍政権は、中断していた建設工事を、週内にも再開させるつもりだ。
「選挙結果は“県政与党25”“県政野党23”と、辺野古反対を掲げる玉城県政が過半数を得たのは間違いありません。ただ、与党サイドは1議席減らし、自民は現有14議席から17に伸ばした。安倍政権は自民党の議席が増えたことをもって“辺野古は理解された”と押し切るつもりです。さらに、水面下では与党議員を1人、寝返りさせる工作をすすめている。1人寝返れば<24vs24>と同数になり、与党から議長を出せば、野党が数で上回ることになります」(県政関係者)