コロナ利用の自分ファースト “女帝”圧勝の内幕と今後<前>

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現職の強みのマヤカシで2期目突入の喜劇的結末

「都民の力強い支援に対し、大変うれしく感じると同時にこれから大切な2期目の重責を担っていく、その重さに大変責任を感じる」

 投票終了後、たった4秒で当選確実。コロナ禍の都知事選に圧勝した“女帝”は当確後の第一声まで「3密」回避にこだわった。

 5日、小池知事が選挙事務所への出入りを許したメディアは、都庁の記者クラブ加盟の数社のみで、その他は排除。同時に数人しか入れず、記者とカメラマンは入れ代わり立ち代わり。独善的な身勝手さは、彼女の正体を物語る。

 今回の選挙を通じて小池がまざまざと見せつけたのは「自分ファースト」の本性。利用できるものは何でも利用するしたたかさと醜さだ。

 コロナ対策に本気になったのは五輪延期が決まってから。

 急に「ロックダウン」「オーバーシュート」と強烈な言葉を駆使した狙いは選挙前の露出度アップだ。自らの出演CMに都民の血税9億円を費やす電波利用。一時は彼女の顔を見ない日はなかったほどだ。その後も会見のたび、「感染爆発 重大局面」「STAY HOME」「ウィズコロナ」など緑を用いたパネルをかざし、自身のイメージカラーを有権者に刷り込み続けた。

 再出馬表明に合わせて「東京アラート」も解除。都庁とレインボーブリッジを真っ赤に染めた効果や意味はなくても、とにかく目立てばいいのだろう。コロナの選挙利用との批判を恐れたのか、告示後はオンライン選挙と称して閉じこもり。最後のメッセージ動画も緑一色と、イメージ重視で中身スカスカの選挙戦だった。

「コロナ禍に乗じた“やってる感”の印象操作で、小池知事ひとりだけが選挙活動期間が長かった印象です。前回は崖から飛び降りる覚悟で自ら風を起こしましたが、今回は論戦を避け、風を抑えた。テレビ討論会を一度も行わなかったメディアの異常さも彼女に味方しました」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 現職の強みという名のイカサマ同然で手にした小池再選の喜劇的結末。結局、イメージや知名度だけがいつも勝敗を左右する。都知事選という政治ショーの限界を改めて露呈した。

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