著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

天皇は大和の出撃を「馬鹿馬鹿しい戦闘であった」と語った

公開日: 更新日:
天長節観兵式で閲兵する昭和天皇(1931年4月29日、代々木練兵場=日本電報通信社撮影)

 天皇の御下問(「大和以下ノ使用法不適当ナルヤ否ヤ」)に対して、海軍側の結論は次のような内容であったらしい。これは森本忠夫の「特攻」からの引用になるのだが、海軍省人事局長の三戸壽少将と軍令部作戦部長の富岡定俊が各種の資料を突き合わせて回答を準備したらしい。その結論は次のようになる… 

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