二階幹事長“私利私欲”密室総裁選主導の裏に選挙区での危機
自民党総裁選は、日程や方式を一任され、キーマンとなった二階幹事長の独壇場となってきた。
1日、党員投票をせず、両院議員総会で次の総裁を選ぶことが決定。主導したのは、安倍首相の辞意表明直後から党員投票なしの流れをつくってきた二階執行部だ。菅官房長官の有利な戦いを確実なものにしようという狙いだが、ここに至るまでも、二階氏の動きは素早かった。
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辞意表明翌日の土曜(先月29日)に、二階氏は菅氏と密会。日曜には菅氏が出馬の意向を固め、二階派が支援すると報じられた。週明けから本格的な動きになると見ていた他派閥は狼狽。麻生派や安倍首相の出身派閥である細田派は、乗り遅れないように菅支持で追随するしかなかった。
■「お家断絶」の危機を回避