保阪正康
著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

防共協定以降もドイツは定期的に中国に武器を援助し続けた

公開日: 更新日:
日本軍の攻撃から逃れるために船に乗る漢口の子どもたち(1938年=〈C〉Robert Hunt Library/Mary Evans/共同通信イメージズ)

 武漢三鎮とは、揚子江を挟んで西側に漢口と漢陽があり、東の岸に武昌がある。この3つの市を合わせると人口が150万人を超える都市であった。漢陽は製鉄工場があり、中国の要衝でもあった。武昌は隋の時代から湖北省の中心都市でもあった。この地を押さえることは、中国の最も重要な工業地域を握る…

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