保阪正康
著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

エノラ・ゲイ号はテニアン島ではなくワシントンに無線を打った

公開日: 更新日:
広島市八丁堀付近の電車通りで被爆し、全焼した路面電車。左後方に見える建物は流川教会。この写真は大阪大学調査団(団長・浅田常三郎教授)に同行した同盟通信社大阪支社の中田左都男記者が1945年8月10日から11日にかけて撮影したもの(C)共同通信社

 大本営陸軍部の情報参謀・堀栄三は、情報分析に抜きんでた才能を持っていた。太平洋戦争でアメリカ軍の反攻によって、日本がかつて制圧した南洋の島々が次々に奪回されていくとき、堀は次にアメリカ軍のどの部隊がどの島をどのような戦法で攻撃してくるかを的確に当てた。そのため参謀本部内で「大本…

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