著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

児玉誉士夫はアヘン密売の実態を証言するよう、田中隆吉から脅しを受けた

公開日: 更新日:
極東軍事裁判で検察側証人として証言する元陸軍兵務局長の田中隆吉元少将。張作霖爆殺は関東軍高級参謀の河本大佐が計画したものなど満州事変の真相を暴いた(1946年7月5日、東京・市ケ谷)/(C)共同通信社

 戦間期の政治指導者論として、アメリカのルーズベルト大統領について触れてきた。ルーズベルトと近衛文麿首相の首脳会談のエピソードを紹介しているが、横道にそれたついでにもうひとつサイドストーリーを語っておきたい。

 昭和50(1975)年8月に刊行された「戦後秘史」の第1巻で、… 

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