著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

アメリカ国民が第2次世界大戦への参戦に及び腰だったワケ

公開日: 更新日:
1940年6月1日、フランス・ダンケルク。35万人を超える英国、ベルギー、フランス、ポーランドの兵士が圧倒的な数のドイツ軍の侵攻を受けて撤退した(写真は絵画)/(C)Underwood Archives/Universal Images Group/共同通信イメージズ

 1939(昭和14)年9月1日に第2次世界大戦が始まったが、この戦争にアメリカ国民は冷静かつ客観的に対応していた。この国がもう戦争に巻き込まれるのはごめんだ、というのが国民心理であった。翌年の大統領選挙でもルーズベルトは、民主党の参戦拒否の公約を声高に叫んだが、個人的にも「私は… 

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