著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

軍艦82隻が寄港…「箱館入港艦船数」から読み解くロシアの軍事的関心

公開日: 更新日:
ザポリージャ地方に歴史&文化遺産として遺されているコサックの仮兵舎(撮影は2020年) (C)Dmytro Smoliyenko/Ukrinform via ZUMA Wire/共同通信イメージズ

 ロシアのシベリアへの進出は16世紀後半からだという。この中心になったのがコサック兵である。この兵団は日頃は定まった地域に住み、農業、牧畜、さらには林業などに携わる。しかし一度軍事上の役目が与えられると、銃器を持ち、シベリアの地域を制圧していった。いわば屯田兵の先駆的な存在であっ… 

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