経団連80周年行事で見えたのは「AIが及ぼす危機」への日本経済界の対策の遅れ
政界通(以下=政) 前々回のこの欄で、経団連が創立80周年記念の行事で筒井義信会長が「2050年の日本の姿」と題したビジョンをつくることを公表すると触れたが、その通りになったな。
財界通(同=財) そう、80年史の創刊や皇居の近くにある科学技術館の模様替えへの協力と、3本柱で公表された。2050年に日本がどういう経済社会になっているかを分析し、少子化や地域格差への対応や社会保障や教育の在り方を描くそうだ。
官界通(同=官) 日本の将来像も大事だが、いま世界で緊急課題になっているAIを悪用したデータの流出や改ざんへの対策は、とくに議論がなかったようだな。
財 安全保障に関する講演や通信技術などの変遷についての話はあったが、あとは「金融の役割」などどうでもいいような話だった。
政 事務局が臨機応変に動かなかったのか?
財 そう言える。論点に追加すればよかった。ただ、AIに見識がある経済人があまりいないし、経団連としてAIの否定的な点の議論もできていない。


















