著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

各新聞のこの体たらく、果たして「彼等、社会の木鐸なるか」と鋭く批判

公開日: 更新日:
日露戦争時代の軍隊の行進=1904(明治37)年、東京・日比谷(C)イマジンネット画廊所蔵/共同通信イメージズ

 平民新聞は明治中期の日本社会をかなり正確に伝えている。改めて個々の報道内容を見ていく限り、日本の知識人は意外なほど幅広い知識を求めていて、外国の文献なども意欲的に読んでいたことが明らかになる。逆に平民新聞には毎号英文のページが1ページほどあり、海外にも送っていたため国際社会でも… 

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