私も関わった東京都知事選の古い思い出 そして小池百合子を推したくないワケ

公開日: 更新日:

 選挙結果は、鈴木が約190万票、太田が約155万票、麻生は約90万票で第3位だった。麻生が出馬を辞退していれば、その票の多くは太田に入ったと思われる。後から、太田は私のことを恨んでいると伝え聞いた。

 1991年の都知事選も記憶に残っている。鈴木の4選を阻止しようと、自民党の“剛腕幹事長”小沢一郎が担ぎだしたのが元NHKの人気キャスターだった磯村尚徳である。その「演出」を頼まれたのが劇団四季の浅利慶太。気取ったインテリ色を薄めようと、下町の銭湯にチン入し、年寄りたちの背中を流すパフォーマンスを報道陣に公開させたのは浅利だった。

 だが奮闘むなしく磯村は鈴木から80万票以上離されて落選した。

 こう見てくると現職が強い。しかし、私は東京都民だが小池都政に正直倦(う)んでいる。一つだけ理由を挙げておこう。関東大震災の際に虐殺された朝鮮人らを悼む式典に小池知事は就任以来、追悼文を送っていない。歴史をないがしろにする人間に首長の資格はない。(文中敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相が自衛隊派遣めぐり安倍側近と壮絶バトル→「クビ切り宣言」の恐るべき暴走ぶり “粛清連発”も画策か

  2. 2

    世界陸上マラソンで金メダル谷口浩美さんは年金もらい、炊事洗濯の私生活。通学路の旗振り当番も日課に

  3. 3

    九州国際大付野球部で暴力事件 楠城監督が日刊ゲンダイに明かした「不祥事」への言い分

  4. 4

    駐車トラブルの柏原崇 畑野浩子と離婚

  5. 5

    江角マキコさん「落書き騒動の真相」を初めて語る…人気YouTuberの配信に抗議

  1. 6

    クビになってからの逃避行 ミニカーファンの同志30人とエコノミーでドイツへ飛んだ

  2. 7

    元横綱照ノ富士「暴行事件」の一因に“大嫌いな白鵬” 2人の壮絶因縁に注目集まる

  3. 8

    石油備蓄に奇妙な“二重基準”…1日の消費量が日本政府は「176万バレル」で国際基準は「336万バレル」のナゼ

  4. 9

    レベルの低い“寄せ集め集団”を見渡し、失った自信を取り戻した感覚があった

  5. 10

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった