著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

アダムス市長は保身と引き換えにニューヨークを売ったのか…トランプ大統領との「ある取引」巡り市民激怒

公開日: 更新日:

 ニューヨークではデモが頻繁に開かれるようになった。特に今その矛先が向けられているのはエリック・アダムズ・ニューヨーク市長だ。その理由は彼とトランプ大統領との間で行われたとみられる「ある取引」である。

 アダムズ市長はトランプ大統領の就任式直前に、フロリダの「マール・ア・ラーゴ」を訪問。就任式にもイーロン・マスクらと共に出席していた。ニューヨーカーはそれを見て眉をひそめた。反トランプが圧倒的に多い民主党の街の市長が、なぜ彼と懇意にしているのか?

 その直後、多くの市民の神経を逆なでする出来事が起きた。

 実はアダムズ市長は汚職の疑いでニューヨークの連邦地裁に訴えられている。ところがその連邦地裁に対し、司法省が突然起訴の取り下げを要請したのである。

 驚いたのはその理由だ。

「アダムズ市長の政務、特に不法移民取り締まりに支障を来さないため」

 ここで市民の怒りは爆発した。ニューヨークはサンフランシスコやシカゴなどの大都市と並ぶサンクチュアリシティー(聖域都市)。連邦の不法移民の取り締まりには協力しないというポリシーを貫いてきた。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  1. 6

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  2. 7

    維新議員による“身内”への公金支出が次々発覚の異常…「身を切る改革」はどうした!

  3. 8

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  4. 9

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  5. 10

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  2. 2

    国民民主党の支持率ダダ下がりが止まらない…ついに野党第4党に転落、共産党にも抜かれそうな気配

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  3. 8

    脆弱株価、利上げ報道で急落…これが高市経済無策への市場の反応だ

  4. 9

    「東京電力HD」はいまこそ仕掛けのタイミング 無配でも成長力が期待できる

  5. 10

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー