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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

アダムス市長は保身と引き換えにニューヨークを売ったのか…トランプ大統領との「ある取引」巡り市民激怒

公開日: 更新日:

「市長は保身と引き換えにニューヨークを売ったのか」

 市民はキャシー・ホークル・ニューヨーク州知事に、市長を即座に罷免するよう圧力をかけ始めた。州知事はその権限を持っている。

■州知事も巻き込み大混乱

 今月22日(土)の抗議行動に集まった200人ほどの参加者は、「アダムズ市長は今すぐ辞任すべき」「ニューヨークは移民の街、私たちは絶対に彼らを守る」などのプラカードを掲げた。ホークル州知事に対しては「弱腰でアダムズ氏の解任を恐れている」などの批判が相次いだ。

 実はその州知事にもトランプ大統領の手が迫っている。ニューヨーク州は今年から渋滞税を導入し一定の成果を出している。ところがトランプ政権は突然、その認可の取り消しを発表したのだ。ホークル知事は反発、決定の是非は法廷に持ち込まれた。

 ちなみにアダムズ市長の方だが、彼の起訴の取り下げはまだ決まったわけではない。つまり政権に逆らえばいつでも訴追される可能性がある。

 トランプ大統領とニューヨーク州知事・市長を巻き込んだドラマは、まだ当分完結しそうもない。

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