この暴君とどう付き合うべきなのか もう馬脚を現したトランプの虚勢

公開日: 更新日:

覇権終焉の流れは不可逆的で日本も道連れに

「MAGA沢」/(ホワイトハウス提供、共同)

 ウクライナの戦争は終結せず、ガザも泥沼、関税は次々撤回という案の定の「口先ぶり」。そんな中、世界は毅然と対峙する国と2国間ディールで擦り寄る国とに分かれている。関税交渉合意はそんなトランプへの助け舟となるが、脱米国のしたたかな戦略が石破にあるのか。

  ◇  ◇  ◇

「わが国の歴史で最も成功した政権100日間のスタートだった」──2期目就任から100日を迎えた現地時間29日、トランプ米大統領が自動車の街・デトロイトで大規模集会を開催。岩盤支持者を前に自画自賛したが、現実の成果は乏しい。

 ロシアが侵略したウクライナの戦争では、早期停戦に向けて仲介に乗り出したものの、ウクライナのゼレンスキー大統領との資源取引を含めた協議は口喧嘩の物別れ。ロシアのプーチン大統領にもいいようにあしらわれ… 

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