今回も一歩間違えば大惨事 自衛隊機が毎年のように落ちる謎と背景

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高額な装備も人がいなければ宝の持ち腐れ

回収された墜落機の残骸と見られる破片(C)共同通信社

 ここ数年、重大事故を繰り返している自衛隊で何が起こっているのか。その頻度、深刻度は極めて異常なのに、なぜ、責任が追及されないのか。イジメ、セクハラも後を絶たず、慢性的な隊員不足の中、防衛費だけ膨張の危うさと限界。

 離陸から1分数十秒の間に何が起きたのか。航空自衛隊のT4練習機が愛知県犬山市のため池「入鹿池」に墜落した。離陸から1分ほどで高度約1400メートルまで順調に達し、東から南に旋回しながら高度5000メートルまで上昇する予定だったが、何らかの異常が発生。墜落したとみられる。

 事故機は14日午後3時6分ごろ、県営名古屋空港から離陸。直後に中部国際空港の管制官と交信した際、機体の異常などを伝えるやりとりはなく、約2分後にレーダーから機影は消失した。脱出装置を使うと自動的に発信される救難信号も確認されていないという。 

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