第三者委員会の報告書が出ても決して非を認めない、兵庫県・斎藤元彦知事の「鉄面皮」
斎藤知事は自分の指示ではない、と主張。しかも、井ノ本氏だけを懲戒処分にする。このままでは自分だけが罪をかぶせられる羽目になると考えた井ノ本氏は、「上から指示されてやった業務である」と懲戒は不当と訴えた。
聞きしに勝る泥仕合である。
その中で記者には淡々と「井ノ本総務部長は懲戒」したと他人事のように報告し、「私は指示したという認識はない」と語る斎藤知事。知事を処分できるのは知事しかいない。「自分をどうするのか」と記者に聞かれ、「給料カットなどを考えている」と涼しい顔で答えていた。
斎藤知事は記者に対する答えで、必ず「指示したという認識はない」と答えている。決して「指示してはいない」とは断定しない。つまり、あくまで認識の違いだと逃げているのだ。何かは言ったが、それが指示か指示じゃないかは、言ったほうと聞くほうの認識の違いだと、問題をあやふやにしている。
決して非を認めない。何を聞かれても同じことばかり答える。この姿勢はデジャビュのようにどこかで見たことがある。そうだ。安倍元総理の答弁だ。国会で118回も嘘をついたと断定されても、あらゆる手を使っても、非を認めず謝罪もしない。あれ以来、そのような人間を何度も見た。