見切り発車で問題噴出…案の定、怪しくなってきた小泉備蓄米の大バクチ

公開日: 更新日:
スピードで煙に巻くつもりだったか、身内も野党も厳しい目(C)日刊ゲンダイ

 スピードでケムに巻くつもりだったのか、小泉備蓄米にあちこちから噴出する雑音と批判。食管法でもないのに国が価格を決める法的根拠や、やっぱりブランド米は安くならない見かけ倒し、もう22年米は底をつき、精米も不安だらけ。身内も野党もパフォーマンスに厳しい目。

  ◇  ◇  ◇

 大臣就任以来、小泉進次郎農相の姿をテレビで見ない日は一日もないのではないか。まさに「小泉劇場」全開といった状況である。

「備蓄米はいざという時のためにある。いまこそ、いざという時だ」「週明けには2000円の備蓄米が店頭に並ぶ」「これまでと同じやり方では、国民の期待に応えられない」──と、進次郎が発言するたびに、連日連夜、テレビが大々的に報じている。

 農相就任からまだ10日も経っていないのに、コメをめぐる景色は一変している。

「コメ買ったことない」発言で更迭された江藤農相も、昨年の2倍にまで高騰したコメの価格を下げようと備蓄米の放出を3回も行ったが、なかなか市場に流通せず、コメの価格も5キロ4000円台からまったく下がらなかった。

 ところが、進次郎が農相に就いた途端… 

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