第三者委員会の報告書が出ても決して非を認めない、兵庫県・斎藤元彦知事の「鉄面皮」
兵庫県の斎藤元彦知事という人には、人間なら誰しもが持っている、生きている「熱」というものが私には感じられない。
彼の疑惑を告発した元県民局長の“私的情報”について、県の第三者委員会は27日、斎藤知事の“側近”だった井ノ本知明元総務部長が元県民局長の私的情報を県議会議員3人に漏洩したと結論付けた報告書を公表した。しかも報告書では、漏洩行為について「斎藤知事と副知事の指示を受けた可能性が高い」としている。
知事はジワジワと外堀を埋められてきているはずなのに、その対応には、謝罪どころか、反論する怒りも、これではまずいという焦りも見せない。
だが、ポーカーフェースとは少し違う。心を隠す演技をしている表情、というものすらない。いや、その奥の心すらないかのような、なんの熱もない鉄面皮ぶりだ。
当初井ノ本氏は、私的情報の漏洩を否定していた。しかし2月になって一転、県議たちに口頭で説明したと告白。その県議たちの説明により、資料も大量に見せて、「こんなことをしている人間の言うことなど信じられるか」とまで言ったことが分かる。