著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「日本軍兵士たちの戦場体験」(39)死亡届を偽装したEを翌年に死んだことにした役場の謎

公開日: 更新日:
戦災のがれきの上に立つ母子 大分の空襲(1945=昭和20=年ごろ、大分県) (C)大分合同新聞社/共同通信イメージズ

 死亡届を投函しても、すぐにはなんの連絡もなかった。しかし1カ月ほどすると、本籍地の役場から死亡届だけではダメなので、埋葬証明書も送るようにと連絡があった。それを見たE夫人は首をかしげたが、Eは「気にすることはない。こんなものは破ってしまえ」と無視したというのだ。その後の戦時下で… 

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