著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

近代史における軍人教育の最大の欠陥

公開日: 更新日:
東京裁判で絞首刑の判決を聞く東條英機元首相(1948=昭和23=年11月12日、東京・市谷)/(C)共同通信社

 清瀬一郎の意図はどこにあったのだろうか。私は東條英機が書き残した手記に触れて、すぐに幾つかの理解にたどり着いた。むろん推測交じりの分析になるのだが、まず清瀬は、東京裁判では敗戦の段階で、東條はクーデターまがいの行動にタッチしていないと証拠立てようとしたと考えられる。そのためにこ…

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【連載】保阪正康 日本史縦横無尽

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