日曜日は20時に「過半数割れ」報道か…参院選投開票日前なのに永田町は異様な緊迫
■30年以上の自民失政が閉塞感の最大要因

今度の参院選はさまざまな意味で前代未聞だ。すでに敗色濃厚の自公の苦境。不気味な政党の躍進報道、外国人排斥にさまざまな抗議、世論の分断。何よりも永田町ではすでに選挙後を見据えた動きが顕在化していることだ。誰も見通しがつかない漂流政局が始まっている。
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午後8時に投票箱が閉まると同時にTV各局は「自公過半数割れ確実」と報じるだろう──。政界からは、もうそんな声が聞こえてくる。
参院選の投開票日(20日)まで、あと2日。すでに自公与党は敗色濃厚だ。メディア各社が伝える終盤情勢の分析でも、序盤から低調だった与党の情勢は悪化の一途。全国32ある「改選1人区」で自民はまったく振るわず、大惨敗した2007年の6勝をも下回り、「3勝29敗」もあり得る見通しとなっている。
石破首相の勝敗ラインは「非改選議席と合わせ自公で過半数維持(50議席)」。与党の改選議席は計66議席で16議席減らしても楽々目標に届くはずだったが、そんな低すぎるハードルを越えることすら、ほぼ絶望的だ。
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