裏金議員からの包囲網でついに白旗…無残な石破退陣と自民党の命運(上)

公開日: 更新日:

旧派閥への国民の辟易、元の木阿弥で「党再生」の大笑い

先祖返り(C)日刊ゲンダイ

 ついに石破首相が退陣を表明したが、展望なき党内抗争は自民党の限界そのものではなかったか。ポスト石破を巡る争いも決め手に欠く中、今後も続く国民不在のドタバタ政局。

「私は自由民主党総裁の職を辞することといたしました」──。

 7日夕に緊急記者会見を開いて辞意を表明した石破首相。表向きは米国との関税交渉が一段落したことを退陣の理由に挙げていたが、実際のところは自民党内の「石破おろし」に抗しきれず、追い込まれた格好だ。

 しかし、国民からすれば「いま辞める必要あるの?」といぶかる声もあるのではないか。

 7月の参院選で大敗して以降、党内で石破おろしが活発になるのと比例するかのように、国民世論は石破続投に傾いていた。8月の世論調査では主要報道機関8社すべてで内閣支持率が上昇。石破の辞任についても「必要ない」が多数派になった。

 世論の後押しを受けて、石破おろしはいったんやみそうな気配もあったのだが、2日の両院議員総会で参院選の総括を終えてからは一気に政局が加速。辞めない石破に対し、事実上のリコールを要求する声が高まっていった。

 党則6条4項に基づき、党所属の衆参両院議員と都道府県連代表の合計の過半数の要求があれば、臨時の総裁選が実施される。要求議員はきょう午前10時から午後3時の間に署名・押印した書面を党本部に持参することになっていた。

 結果は同日中に集計・公表される段取りだったが、その決議を待たず、ギリギリで石破自ら身を引く決断を迫られたわけだ。6日夜に公邸を訪れた菅副総裁、小泉進次郎農相から、党分断は避けるべきだと説得されたのがトドメになったとされる。 

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