石破と菅が練る「敗戦処理」案…幹事長交代で、進次郎起用、連立相手は維新が本命

公開日: 更新日:

 退陣不可避の選挙情勢である。石破茂首相を指してのことだが、自民党内からは「それなのに、悪あがきが過ぎる」との声が聞こえてくる。

 マスコミ各社の終盤情勢調査が出そろった14日夜、石破首相は自民党本部で森山裕幹事長、木原誠二選対委員長、岡田参院幹事長代行と約1時間半にわたり、選挙戦最終盤の対応を協議した。

 ところで、この会談には選挙実務とは無縁の菅義偉副総裁も同席していた。一部報道では席上、石破首相からガソリン暫定税率の廃止を相談された森山幹事長が、「やる財源がない」と突っぱねたとされている。深読みすれば、過半数割れしても辞める気のない石破首相が、選挙責任を幹事長に押し付けクビを切るための布石だと見れば合点がいく。

「菅に同席を頼んだのは石破です。選挙を前に支持団体の農協を敵に回してまで菅の意向に従い、小泉進次郎を農相起用したのだから、負けても最後まで支えてください、との含意があってのことですよ」(全国紙デスク)

 菅が石破続投の命綱であることは言うまでもなく、逆に菅が選挙後もキングメーカーであり続けるためには、石破続投がベストではなくともベターな選択肢でもある。森山の引責辞任で敗戦処理の幕が引けるなら菅にとっても好都合だ。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較