石破と菅が練る「敗戦処理」案…幹事長交代で、進次郎起用、連立相手は維新が本命
退陣不可避の選挙情勢である。石破茂首相を指してのことだが、自民党内からは「それなのに、悪あがきが過ぎる」との声が聞こえてくる。
マスコミ各社の終盤情勢調査が出そろった14日夜、石破首相は自民党本部で森山裕幹事長、木原誠二選対委員長、岡田参院幹事長代行と約1時間半にわたり、選挙戦最終盤の対応を協議した。
ところで、この会談には選挙実務とは無縁の菅義偉副総裁も同席していた。一部報道では席上、石破首相からガソリン暫定税率の廃止を相談された森山幹事長が、「やる財源がない」と突っぱねたとされている。深読みすれば、過半数割れしても辞める気のない石破首相が、選挙責任を幹事長に押し付けクビを切るための布石だと見れば合点がいく。
「菅に同席を頼んだのは石破です。選挙を前に支持団体の農協を敵に回してまで菅の意向に従い、小泉進次郎を農相起用したのだから、負けても最後まで支えてください、との含意があってのことですよ」(全国紙デスク)
菅が石破続投の命綱であることは言うまでもなく、逆に菅が選挙後もキングメーカーであり続けるためには、石破続投がベストではなくともベターな選択肢でもある。森山の引責辞任で敗戦処理の幕が引けるなら菅にとっても好都合だ。