袋に仕掛けたGPSに気付かず御用…50歳コメ泥棒のマヌケぶりと呆れた言い訳
逮捕の「決め手」となったのは、コメ袋に仕掛けたGPSだった。
コメの価格が高騰する中、全国でコメの盗難被害が相次いでいる。千葉県南房総市では顔見知りの後輩宅に侵入し、コメ1袋を盗んだとして無職の鈴木三一容疑者(50)が18日、建造物侵入と窃盗(倉庫荒らし)の疑いで県警館山署に逮捕された。
今月16日夜から17日早朝にかけ、鈴木容疑者は地元の後輩男性(43)が両親と住む住居に忍び込み、敷地内に設置されたコンテナ型の冷蔵室内に保管してあったコメ1袋5キロ(4500円相当)を運び出した。
男性宅は数週間前にも冷蔵室内からコメ袋を盗まれる被害に遭っていた。そこで男性がGPS発信機付きのコイン型の防犯タグをコメ袋に入れておいた。
17日午前中、コメ袋がなくなっていることに気付き、スマホでGPSの位置情報を確認したところ、自宅から徒歩20分ぐらいの場所にあることが判明した。
「ココ、鈴木さんの家じゃねぇの」
男性はスマホに表示された位置情報を見て、漁港近くで1人暮らしをしている先輩の姿が思い浮かんだ。警察に通報し、家宅捜索の結果、鈴木容疑者の自宅から空になったコメ袋と防犯タグが見つかった。盗まれたコメは別の袋に移し替えられていた。