大谷凱旋MLB開幕シリーズだけで2180万円荒稼ぎ…54歳野球専門転売ヤーの狡猾犯行手口
小久保容疑者は千葉県内で飲食店設備と清掃メンテナンスの会社を経営していたが、実体のない会社名義で購入していた疑いもある。調べに対し、「コロナ禍で赤字決算が続き、会社を存続するために資金調達しなければいけなかった」と供述しているという。
■高利目当てに“素人”が続々参入
「今回のMLB開幕シリーズだけでなく、日本のプロ野球チケットの転売も繰り返し、2022年4月から今年3月まで577件、1067枚を扱い、3120万円の利益を得ていた。その金を開幕シリーズのチケット購入資金に充てていたようです。メジャーとプロ野球合わせて転売益は5300万円に上る」(前出の捜査事情通)
警視庁のサイバーパトロールで今回の高額転売が発覚。開幕シリーズの「プラチナチケット」を巡っては、2月16日に一般販売が始まると一気に価格が高騰した。
「アメリカまで観戦に訪れる時間と手間、費用を考えれば多少高くてもチケットを入手したいとか一生に一度、メジャーリーガー大谷の凱旋試合を生で見たいというファンも多かった。主催者側は防止策として『不正転売チケットの無効化措置』を打ち出しましたが、効果はなく、転売サイトには100万円台のチケットが数多く出品されていた」(マスコミ関係者)