大谷凱旋MLB開幕シリーズだけで2180万円荒稼ぎ…54歳野球専門転売ヤーの狡猾犯行手口
千載一遇のチャンスと思ったのかーー。
中年転売ヤーは自身が経営する会社の資金繰りのため、複数の名義を使って“大谷凱旋”チケットの抽選に応募し、多額の転売益を得ていた。
ドジャースの大谷翔平選手が出場した3月のMLB開幕シリーズのチケットを高額で転売したとして、警視庁生活安全特別捜査隊は25日、チケット不正転売禁止法違反の疑いで千葉県船橋市の会社役員、小久保護容疑者(54)を逮捕した。
小久保容疑者は自身や親族が経営する複数の会社名義で法人向けの抽選に応募。ドジャース対カブスの開幕シリーズ2試合と、巨人や阪神とのエキシビションゲーム4試合がセットで販売された「6試合パック」4セットに当選した。内訳は2席分が2セット、4席分が2セットだった。計72席分のチケットを入手した小久保容疑者は一般販売開始前の2月14~15日、都内の男女3人に開幕戦のチケットなど12枚(定価43万円相当)を約790万円で不正販売していた。
「72枚のうち62枚分を母親名義のアカウントなどを使って転売サイトに出品し、1枚あたり最大200万円、定価の約33倍で転売。MLB開幕シリーズのチケットだけで2180万円の利益を得ていた。残りの10枚分は自分たちが観戦するために使ったそうです」(捜査事情通)