レッドソックス上原&田沢 好投の陰にバレンタインの「置き土産」

公開日: 更新日:

 今季のレッドソックス投手陣の屋台骨を支えた上原浩治(38)、田沢純一(27)の日本人リリーバーの活躍は前監督の後押しもあった。

「前監督」とは言うまでもなく、昨季限りで解任されたボビー・バレンタイン氏(元ロッテ監督)のことだ。昨季、終盤に田沢がマイナーから昇格したのはバレンタイン監督の鶴の一声があったからだ。

 昨季のバレンタイン監督は、負けても采配を正当化する発言を繰り返して選手から猛反発にあった。指揮官は反抗的な態度を取った主力を軒並み放出した。選手に嫌気が差していたバレンタイン監督は従順な日本人選手を昇格させたといわれる。チームが低迷していたこともあり、球団は田沢には無理をさせない方針だっただけに、バレンタイン氏が指揮を執っていなければ、昨季終盤に田沢はアピールする機会すら与えられなかった可能性もある。

 上原にしても、レッドソックスが昨オフ、獲得に動いたのはバレンタイン氏が球団に進言したからだ。以前から上原の制球力を評価していたバレンタイン監督の推薦で球団がオフの獲得リストに加えたという。

 そのバレンタイン監督はオフに解任。代わって就任したのが、Rソックスコーチ時代の松坂のボスで日本人投手を知るファレル監督だったことも2人にとって幸いした。

 上原、田沢の活躍は日本のファンにもなじみ深い指揮官の存在抜きには語れない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が“本塁打王を捨てた”本当の理由...トップに2本差でも欠場のまさか

  4. 9

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

  5. 10

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?