西武・涌井の「FA宣言」を迷わす広島・大竹の動向

公開日: 更新日:

 本当は今すぐにでも、「FA宣言します。サヨウナラ!」と言いたいに違いない。

 1日、西武の涌井(27)と片岡(30)が球団と残留交渉を行った。
「(残留するかどうかは)五分五分。こだわるのは先発と、どれだけ自分が必要とされているか」

 と話した涌井だが、本音はFA移籍。度重なる女性問題を起こした自分も悪いが、かばうどころか二軍落ちまで命じた球団にはとっくに愛想が尽きている。それでも、まだ結論を出すには早い。

 FA宣言するか迷っている広島の大竹(30)がいるからだ。今季国内FA権を取得した大竹は、1日に球団と残留交渉を行った。こちらも「残るか残らないか、両方考えている」と、答えを出していない。

 大竹は今季10勝10敗、防御率3.37。10、11年は右肩痛に苦しみ、復帰が絶望視されながらも昨季11勝を挙げ、復活。2年連続2ケタ勝利に加え、年俸1億円とあって、先発としてはお買い得だ。

 一方、涌井は昨季は30セーブ、今季はシーズン後半からリリーフとして7セーブと活躍。本人が希望する先発としては、この2年間で何の結果も出していない。その上、年俸も2億1000万円と高額。先発が欲しい球団がどちらを選ぶかは考えるまでもない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝