丸刈り指令、外出禁止のアナクロ…日本野球がダメな理由
「日本の球団は何か起きてからでは遅いと選手を管理しようとする。大谷にしたって、野球選手の前に社会人。もう20歳になるなら、教えることは教えて、あとは自分で考えて自己責任で行動ができるように教育するべき。外出禁止にして温室栽培しても本人のためにはなりませんからね」
■これから始まるキャンプも……
西武でも、伊原新監督は昨季まで大部分の選手が着用していた裾の長いユニホームを全面禁止にした。
先日の出陣式では、ほとんどの選手が膝下まで上げるクラシックスタイルで登場。これに選手は「裾が長いのはスライディングの時などにケガを防止する意味合いもあった」と不満タラタラだったが、指揮官の方針は絶対。渋々応じたというのが実情だ。
「規律や管理ありきで監督や先輩に言われたことに絶対服従していると、自分で考えなくなって個性が薄れる。自主性を重んじるメジャーリーグは結果を出せばその分跳ね返ってくる。半面、ダメでも自分に返ってくるわけです。本来プロとはそういうもの。トップ選手は『自己責任で世界へ羽ばたきたい。自分を高めたい』と思うもの。あれもダメ、これもダメと、がんじがらめの日本球界に有望選手が見切りをつけるのは自然な流れです」(前出の織田氏)
これから始まるキャンプも朝から「イチニ、イチニ」の軍隊式。
ヤンキースに161億円で入団するマー君でなくても、海を渡りたくなる。