ソフトバンク李大浩 “柵越え1本”でも王会長の意外な反応

公開日: 更新日:

「柔らかいねえ」
 ソフトバンクの王球団会長が目を細める。視線の先には、オリックスから移籍した新4番候補の李大浩(31)。打撃練習で鋭い当たりを連発する韓国人助っ人を満足そうに見詰めていた。

 とはいえ、3日も柵越えは1本。スタンドの観客を沸かすような、豪快なスイングはキャンプ初日から一切見られない。打球はほとんど中堅から右方向。ミート中心の打撃はいささか物足りなくも映るが、王会長はこれに「相手にとってイヤな打撃をしている」とご満悦だ。

 2年総額9億円プラス出来高という大型契約で入団しているだけに、普通なら新天地でのキャンプで周りの視線が気になるもの。いいところを見せようと、自然と調整のペースが上がるところだが、李大浩にはそれがない。「第1クールは逆方向(の打撃)」との宣言どおり、淡々と自分のペースで調整している。

 ソフトバンクがオフに行った大補強の中でも、この李大浩の獲得は目玉中の目玉。母国の韓国でも注目度が高く、現地ではソフトバンクとの契約は「3年最大20億円」と報じられた。

 これは、見えを張る李大浩サイドが流した情報ともっぱらだが、調整には見えも気負いもない。少なくとも打率.303、24本塁打、91打点だった昨季と同等の成績は期待できる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「U18代表に選ぶべきか、否か」…甲子園大会の裏で最後までモメた“あの投手”の処遇

  2. 2

    コカ・コーラ自販機事業に立ちはだかる前途多難…巨額減損処理で赤字転落

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    参政党・神谷宗幣代表 にじむ旧統一教会への共鳴…「文化的マルクス主義」に強いこだわり

  5. 5

    山﨑賢人&広瀬すず破局の真偽…半同棲で仕事に支障が出始めた超人気俳優2人の「決断」とは

  1. 6

    ご都合主義!もどきの社会派や復讐劇はうんざり…本物のヒューマンドラマが見たい

  2. 7

    「石破続投」濃厚で党内政局は形勢逆転…そしてこれから始まる“逆襲劇”

  3. 8

    福山雅治「フジ不適切会合」参加で掘り起こされた吉高由里子への“完全アウト”なセクハラ発言

  4. 9

    巨人・坂本勇人に迫る「引退」の足音…“外様”の田中将大は起死回生、来季へ延命か

  5. 10

    自民保守派が“石破おろし”で分裂状態…次期党総裁「コバホークだ」「いや高市だ」で足並み揃わず