カナダ、米国2強変わらず 女子アイスホッケー消滅危機

公開日: 更新日:

 すでに1次リーグ敗退が決まっている日本代表が「もしかしたら勝てるかもしれない」という淡い夢も砕けてドイツ相手に0―4で完敗。3連敗で5位以下を決める順位決定戦に回る。

 このまま1勝もできずに最下位(8位)に終わるのは十分に予想されるが、「出ることに意義がある」では済まされない。五輪での女子アイスホッケーの存続問題にかかっているからだ。

 バンクーバー五輪では金・カナダ、銀・米国の2カ国がレベルの違いを見せ付けただけに、国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長(当時)が除外も検討すると発言した。これに慌てた国際アイスホッケー連盟(IIHF)は今回、試合方式を改め、世界ランクの上位と下位でグループ分けして1次リーグを行った。実力が拮抗しているチーム同士が1次リーグを戦ったので、ドイツ―日本戦を除けば僅差の試合ばかり。IIHFの改革は一応の成果を見せているとはいえ、油断できない。

 IOCはアイスホッケーの盛んな地域が北米や北欧に偏り、アジアなどに普及していないことを問題視しているからだ。

 せっかく自力で五輪出場権をつかんだ日本代表だが、夏季大会の野球ソフトボールのように除外されたら、次回の韓国・平昌五輪が最後になりそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動