ひとり戻って、ひとり消え…巨人が頭抱える離脱スパイラル
巨人首脳陣は泣き笑いの一日になった。
笑いは、杉内(33)。腰の張りで調整が遅れていたが、実戦初登板となった26日の広島との練習試合で不安を払拭してみせた。エルドレッドに一発を浴びたものの、打たれた安打はこれだけ。2回1安打1失点3三振の内容に、「思った以上にいい球が投げられた。真っすぐが指にかかり、ファウルになるから楽。(去年とは)質がぜんぜん違う」と明るい表情で手応えを口にした。川口投手総合コーチも「ストレートに力があった」とうれしそうだった。
泣きは、亀井(31)。この日の守備練習中に打球を手に当て、病院行きだ。検査の結果は「右手人さし指の骨折」。キャンプ地の沖縄を離れ、帰京してしまった。一塁も外野もこなす亀井は、使い勝手のいい貴重なユーティリティープレーヤーだけに、本人にもチームにも痛い離脱だろう。
巨人はただでさえ沢村、山口、今村などが故障で出遅れている。杉内の復調は朗報だが、離脱の連鎖は気になるところだ。