相次ぐ故障で…巨人・久保、「人的補償」候補から救世主へ

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 去年“いなかった”巨人の3投手が実戦に初登板した。20日の韓国LGとの練習試合で、広島からFA移籍した大竹寛(30)が先発し、2回無失点。2番手の新外国人クリス・セドン(30)は2回2失点だった。

 3番手で登板した久保裕也(33)は1回を無安打で2奪三振無失点の好投。11年に股関節、12年に右ヒジを相次いで手術し、ここ2年間で2試合しか投げていない久保は
 「今は野球をやれるのが楽しい」と笑顔。原監督も「相手にスイングをさせていない。光っていた」と復活を喜んだ。

 6年連続60試合登板の絶対的セットアッパー山口と、昨季終盤に中継ぎで結果を出した沢村がともに肩の不安で出遅れる中、経験豊富な久保が勝ちパターンのリリーフ陣に割って入る可能性が出てきた。

 この久保、昨年は一軍登板ゼロで、FAの人的補償での移籍もささやかれた。サファテと涌井が流出した西武が抑え候補として狙っているとみられていたのだ。

 昨秋、川口投手総合コーチが「久保は股関節がまだ痛いらしい。だから来年はどうなるか分からないよ」と漏らしたことがある。西武関係者は「もう投げているのに、まだ股関節が痛いなんて三味線。リストから外すけど、獲得しても働けないという情報をあえて流しているのでは」といった駆け引きがあった。さる球界関係者がこう言う。

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