15戦連続QSも 粘投マー君はスライダー冴えず2敗目喫す

公開日: 更新日:

 開幕から快進撃ともいえる働きを見せてきたルーキー右腕も、小休止といったところか。

 ヤンキース・田中将大(25)が22日(日本時間23日)のオリオールズ戦に登板し、7回を1本塁打含む6安打3失点、6三振、1四球で今季2敗目(11勝)を喫した。2回に前回4月9日の対戦で3ランを喫した8番スクープに先制のソロ。7回には2長短打と犠飛で2点を追加された。この日は打線の援護もなく、5月20日のカブス戦以来の黒星を喫した。

 デビュー戦から一度もローテーションを飛ばさず、故障者続出の投手陣を牽引してきただけに、疲労がピークに達しているのは想像に難くない。実際、直球の最速は151キロ止まりで、決め球のひとつであるスライダーのキレも冴えなかった。途中、これまで、ほとんど使わなかったカーブを織り交ぜるなど苦しい投球が続いた。自身の投球に納得いかず、マウンド上で何度となくぶぜんとした表情を見せた。

 本調子から程遠い状態でも持ち前の粘りは発揮した。1回、いきなり連打を浴びて無死一、二塁のピンチを背負ったが、3番ジョーンズを左飛に仕留めると、2者連続空振り三振で切り抜ける。強打のオリオールズ打線を牽引する昨季、本塁打、打点の2冠を獲得した5番デービスから2三振を奪うなど、仕事をさせなかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗