夜討ち朝駆け禁止のNYメディア マー君情報どう手に入れる?

公開日: 更新日:

 いまやヤンキースのエース格となった田中将大(25)。NY紙への露出度も増すばかりで、気になるのは現地メディアが田中の情報をどうやって手に入れているかだ。

 メジャーリーグのクラブハウスは、試合開始前の数時間、番記者たちに開放されている。試合後も一定の時間が経てば報道陣は選手の肉声を聞くことができる。

 また東西で最大3時間ある時差対策として、各球団の広報担当は、最後まで試合結果を追わずとも、締め切りの関係で原稿が必要な記者のために、毎日十分な素材が満載の「ゲームデー・ノート」を提供してくれる。そこにはプロの広報マンのプライドが見え隠れする。我々はこんな素材を提供する。さぁ記者諸君のお手並み拝見、といわんばかりに。

 しかし、記者たちはそれだけで原稿を書くわけではない。文章の中に他紙には載らない独自のエピソードやコメントを入れて独自色を出そうとする。以前、新庄剛志さんの通訳をしていた頃、球団広報が自宅まで押し掛けた日本人記者を厳しい口調で叱責したことがあった。日本人記者は独自情報が欲しかったがゆえに自宅まで行ったに違いないが、メジャーでは日本のような夜討ち朝駆けはご法度。アメリカの番記者が、取材対象を球場外まで追い掛けることはない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?