著者のコラム一覧
鈴木良平サッカー解説者

1949年6月12日生まれ。東京都世田谷区出身。東海大卒業後の73年、ドイツの名門ボルシアMGにコーチ留学。名将バイスバイラーの薫陶を受け、最上級ライセンスのS級ライセンスを日本人として初取得。84-85年シーズンのドイツ1部ビーレフェルトのヘッドコーチ兼ユース監督。なでしこジャパン初代専任監督。98年福岡ヘッドコーチ。

初代なでしこ専任監督が見た中国戦 「不安材料がモロに出た」

公開日: 更新日:

 アジア大会で2連覇を狙う日本女子代表(なでしこジャパン)。初戦の中国戦(15日)はスコアレスドローに終わった。 今大会は大黒柱のMF沢穂希(36)、エースFW大儀見優季(27)がいない。佐々木則夫監督には、来年のW杯カナダ大会(6~7月)を見据えて「新しい選手にチャンスを与えて経験を積ませる」ことが必要となってくる。なでしこ初招集3選手の中で注目のFW増矢理花(19)は中国戦の後半10分、ゴール右下に強烈左足シュートを放った。GKの好セーブに阻まれたが、思い切りの良いプレーだった。

 増矢以外にも初招集の左SB臼井理恵(24)が先発したが、残念ながら試合自体は「代表ルーキーや若手がはつらつとプレーした」とは言い難く、不安材料の「ポゼッション(ボール支配率)のためのポゼッション」サッカーが、90分間を通して顔をのぞかせてしまった。

 チーム自体のバランスは良い。攻守の連係も取れているし、ボールのつながりも良かった。60%超のポゼッションを記録し、実際に試合の大半を優位に進めた。

 しかし、いくらボールが回っても、果敢に勝負を仕掛けて突破を図ったり、シュートを打ってやるぞ! という意識を持って攻め入らないと怖くないし、ボールはゴール枠に飛んでいかない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情