東京五輪「野球・ソフト復活」に横たわる3つの“大疑問”

公開日: 更新日:

 8日、モナコで行われている国際オリンピック委員会(IOC)の臨時総会で、議題のひとつに挙がっていた「開催都市の希望種目提案権」が承認された。これにより、2020年東京五輪での野球ソフトボールの復活が濃厚となったが……。

■チーム編成は? プロ野球のシーズンはどうなる?

 野球の日本代表は00年のシドニー大会からプロが出場し、04年のアテネからはオールプロで編成されるようになった。星野仙一監督が率いた08年の北京も同様だったが、アジア予選のメンバーにはアマチュアから唯一、愛知工業大の長谷部(現楽天)を選出。06年からWBCが始まり、「プロにはWBCができた。五輪はそもそもアマのものだ」という議論が一部で再燃し、長谷部選出はアマ側の顔を立てたという側面もあった。

「発表こそされていないが、20年はオールプロの『侍ジャパン』で臨むことが決まっている」と、球界関係者がこう続ける。

「開催都市の特権を使うわけだから、金メダルが至上命令。プロアマを含めた球界の将来のためという大義名分があり、アマ側も口は出せない。それに、株式会社化された侍ジャパンの事業は野球振興の裾野を拡大することを最大の名目とし、アマの各野球連盟にすでに年間数千万円もの分配金と称するカネが渡っている。各年代の日本代表の運営費もその事業会社が負担し、さらにはミズノやスズキ、ANAなど侍ジャパンのオフィシャルスポンサー6社がアマの各種大会をサポートしている。プロが金庫の鍵を握っているわけだから、アマから不満は出ない」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢