日本は願ったり 東京五輪「空手」採用へ世界連盟強気の理由
2020年東京五輪で、「空手」が採用される可能性が高くなった。世界空手連盟が相手と対戦する「組手」の男女5階級で実施競技入りを目指していることが4日、わかったからだ。
すでに野球・ソフトボールの採用はほぼ決定しているが、20年は新たに2競技が加わりそうだ。関係者はこう話す。
「国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は『開催国枠』に積極的、新しい競技を加えることに賛成している。野球・ソフトがそれだが、空手は日本ではもちろん、世界187カ国が加盟し、競技人口も世界で約6000万人(野球・ソフトは140の国・地域で合わせて約6200万人)と多く、広く海外でも人気があり普及している」
■会場新設の必要なし
世界空手連盟を強気にさせている理由は、それだけではない。
ひとつは昨年5月のIOC理事会だ。レスリング、野球・ソフトなど8競技から、リオ五輪で採用する最終候補3競技の投票が行われた。1ラウンド目でレスリングが抜け出たあと、第2、第3ラウンドの1回目投票では空手がトップだった。最終的にはレスリング、野球・ソフト、スカッシュが最終候補に残り(9月総会でレスリング採用決定)、空手は落選したが、空手連盟は大きな手応えをつかんだという。