マー君の中4日先発に権藤博氏が理解も「日本は甘い」と苦言
ヤンキースの田中将大(26)が23日、今季初の中4日の先発マウンドに立った。
いかにも、アメリカらしい起用ではないか。田中は昨季後半に右肘靱帯の部分断裂という重症を負った。これが日本だったら、彼の登板間隔にはどうしても慎重にならざるを得なく、場合によっては中6日、中7日のローテーションを組むところだ。だが、ヤンキースはそうはしない。故障明けの田中に球数や調整方法で一定の配慮はしても、遠慮はしない。マウンドに上がって投げている以上、ローテーション投手としての役割を全うするのが義務だとばかりに、中4日でも投げさせる。シビアで現実的な米国らしいやり方だ。
そこへ行くと日本のプロ野球はどうか。いつの間にか先発投手の登板は中5日、中6日が当たり前になっている。横浜監督時代にリリーフ陣にもローテーション制を導入するなど、指導者になってから一貫して投手の故障や酷使に気を使ってきた私でも、先発投手の中6日はどうにも違和感がある。この登板間隔だとシーズン144試合(今年は143試合だが)でマウンドに上がるのは、1年間でたった24試合。それで1億、2億の年俸を出す球団からすれば、コストパフォーマンスが悪すぎる。目当ての投手の投球を見る機会が減るファンにとっても大きな損失だと思う。