著者のコラム一覧
元木大介タレント・野球解説者

1971年12月30日、大阪府豊中市生まれ。上宮高時代に甲子園に3度出場し、歴代2位タイの通算6本塁打を放つ。89年のドラフト1位でダイエーに指名されるも、入団を拒否してハワイに野球留学。翌90年ドラフトで巨人から1位指名を受けて入団。長嶋監督が「クセ者」と呼んだ野球センスを武器に一時代を築いた。05年オフに引退。通算成績は1205試合に出場して打率・262、66本塁打、378打点。

常夏の島での野球留学の実態

公開日: 更新日:

 ハワイの有名なワイキキから東に約25キロ、フリーウエーを使って車で1時間弱のところに「カイルア」という住宅街があります。89年のドラフトでダイエーからの1位指名を断り、マスコミから大バッシングを受けた僕は、その取材攻勢から逃れるためにハワイへの野球留学を決断。上宮高の卒業式の翌日に渡米し、向かった先がこのカイルアにあるホストファミリーの自宅でした。

 カイルアは、今でこそ日本人旅行者にも人気の観光地になっているものの、当時は街灯もない田舎町。家から徒歩圏内にあるのは、日用品も扱う小さなお弁当屋さんが1軒だけという環境です。出発前は、高校の仲間に「いいなぁ、ハワイかよ」と羨ましがられましたが、とんでもありませんでした。

 ホームステイ先のキャンディさん一家は、僕のためにトイレとシャワーがついた6畳ほどのプレハブ小屋を庭に建てて迎えてくれましたが、夫妻はともに高校教師で学校の行事やパーティーなどで夜に家を空けることが多い。そもそも、日本円で1カ月5万円だった家賃に食事代は含まれていません。晩ご飯は近くの商店で買いだめしたカップラーメンで済ませることがほとんどでした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  3. 3

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  4. 4

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 5

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  1. 6

    山本淳一は「妻をソープ送り」報道…光GENJIの“哀れな末路”

  2. 7

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  3. 8

    巨人・岡本和真が狙う「30億円」の上積み…侍ジャパン辞退者続出の中で鼻息荒く

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    光GENJIは全盛期でも年収3000万円なのに…同時期にジャニー&メリーが3億円超稼げていたワケ