王貞治氏は30本で引退したが…野球選手から消えた“引き際”

公開日: 更新日:

 スポーツファンの菅野宏三氏(ビジネス評論家)は、「日本人の感性が変わってきた」と指摘する。

「30本塁打でも辞めた王さんは、自分の求める打撃ができない以上、試合に出ることはプロとしてのプライドが許さなかったのでしょう。そこには打撃の職人としての魂や引き際の美学というものを感じます。今の選手は、たまに試合に出てきて、活躍すれば話題に飢えているマスコミが持ち上げてくれる。そういう報道も情けないとは思わない。自分はどう思われているかということに鈍くなっているというか、気にしていないのではないか」

「Modesty」という英単語がある。謙虚、控えめ、慎ましやかという意味だ。これらは日本人が持っている美徳といわれているが、それも昨今は失われつつある。

「企業にしても激しい世の移り変わりに対応できず、人材劣化、老害により成長を阻んでいる。経営者もサラリーマンも、とにかく自分さえ得をすれば、損しなければいいという、自己中心的な人が増えている。社会全体に心の余裕がなくなっている」と、前出の菅野氏は言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    WBCネトフリ独占批判に「一部の日本人」は歓喜のワケ 地方の苦しみに鈍感な大都市生活者

  2. 2

    嵐「最後の楽曲」好調の裏で起きた異変…ボイトレを続けた櫻井翔は歌声をキープ

  3. 3

    和久田麻由子は“女子御三家”の女子学院から東大へ 元NHKの先輩・膳場貴子と重なるキャリア

  4. 4

    伊原春樹監督との“壮絶確執”の前日譚 監督就任を知って絶望、引退が頭を過ぎった

  5. 5

    永田町で飛び交う高市首相の「健康不安」説…風邪の疑いで外交キャンセル、総理総裁の器にも疑問符

  1. 6

    WBCイタリア代表が「有名選手ゼロ」でも強いワケ 米国撃破で予選R1位突破、準決勝で侍Jと対戦も

  2. 7

    映画「国宝」のヒットから間髪入れず…体重13キロ減で挑んだ「ばけばけ」吉沢亮の役者魂

  3. 8

    文春にW不倫をスッパ抜かれた松本洋平文科相はなぜ更迭されないのか

  4. 9

    SEXスキャンダルで追い詰められると戦争で目くらまし…それは歴代米大統領の常套手段だ

  5. 10

    参政党はオンラインセミナーでもハチャメチャ…参加者の強烈質問に神谷代表が一問一答、反自民もアピール